交通事故【非該当での賠償金が約90万円増額した事案】
2022.06.27更新
■被害者
男性 給与所得者
■事故の概要
自転車に乗車し,信号のない交差点の横断歩道を進行していたところ,対向から進行してきた左折車に衝突された
■お怪我などの概要
頸骨腓骨骨幹部骨折
■獲得した賠償金(示談金)の内容
依頼前:約39万円(非該当)
↓
解決時:約131万円
■主張・立証などのポイント
依頼者は自転車乗車中に衝突され,転倒し,救急搬送されました。
搬送先で,頸骨腓骨骨幹部骨折が判明し,入院となりました。
約2週間の入院期間中に,手術及びリハビリをし退院となりましたが,歩行は松葉杖が必要な状況でした。
退院後は,約1か月半欠勤の状態が続きました。
そして,約6か月の経過観察後に症状固定となり,相手方保険会社を通じて後遺障害申請をしましたが,非該当認定でした(事前認定)。
相手方保険会社から約39万円の賠償金の提示があり,当事務所へご相談がありました。
相手方保険会社の提案を検討したところ,慰謝料が実通院日数をベースに保険会社の基準で算定しているため低額になっており,
交渉により増額する可能性があることが判明しました。
そこで,当事務所はご依頼を受けることになりました。
資料を取寄せ検討したところ,依頼者は退院後も松葉杖を使用していたこと,職場復帰に時間がかかったことが資料から判明しました。
過失割合については,相手方保険会社は依頼者10%で提示していましたが,この過失割合はやむを得ないものとして進めることになりました。
その後,慰謝料の交渉の結果,賠償金を約90万円増額することができました。
当事務所が注意したポイントは,
依頼者の負った骨折が,退院後も日常生活に影響していたことを相手方保険会社へ説明できるか,ということでした。
通院記録などの資料を精査し,その資料をもとに依頼者から聞き取りをすることが,交渉の前段階として必要な作業となります。
今回は,退院後は経過観察がメインであったため,実通院日数が非常に少ない状況でした。
実通院日数が少なくても,ご本人の精神的苦痛が大きかったことを,資料や依頼者からの聞き取りで,理由付けしていきました。
事故から時間が経過すると,退院後,どのような生活を送っていたかや,職場復帰をした時期などについて記憶が薄れてきます。
当事務所は,取寄せた資料を精査し,依頼者本人が忘れてしまっている有利な事情を見つけるように心掛けています。
今回は,後遺障害がなく,実通院日数も少ない事案でしたが,最終金額が大きく増額した理由は,過去の経験に基づき骨折事案の交渉のポイントを見極めることができたことにあると考えています。
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